フィリピン編
フィリピンのマニラの売春バーに、ひとりの女性がいた。ひっきりなしにタバコを吸い、いつもイライラしていて、落ち着きのない女性だった。

彼女は若い女性を何人も束ねていて、彼女たちを男に斡旋してはリベートを取るビジネスをしている。

こういったビジネスをする女性の元締めのような姉御が、東南アジアの歓楽街にはどこにでもいる。彼女もそのひとりで、男がやって来ると、飛んで行って若い女性を紹介する。

強引で、短気で、しつこかった。そんな彼女の、カネに飢えた、ギラギラした目が忘れられない。

カネしか信用しない、カネがすべてだと言わんばかりの態度が剥き出しになっていて、異様な迫力があった。まさに「売春地帯の女」という感じが、そこにあった。

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