いつもブラックアジアをご愛読頂きありがとうございます。本日は、読者の皆様に報告したいことがあります。

いよいよ、ブラックアジアが出版化されます。

ブラックアジアは非常に膨大な文章があり、これをすべて書籍化しようとすると数十冊分もの分量になってしまいます。今回出版されるのは、ブラックアジアの原点の中の原点である、

ブラックアジア「第一部」カンボジア・タイ編

の部分です。すでにアマゾンでも、予約注文ができるようになっております。実際の発売は、11月下旬の予定です。(ブラックアジア 売春地帯をさまよい歩いた日々 第一部 カンボジア・タイ編

古くからの読者の方はご存知だと思いますが、ブラックアジアは、もともと「売春地帯をさまよい歩いた日々」を書くために生まれてきたサイトです。

私自身が売春地帯をさまよい歩き、多くの女性たちと知り合ってきました。その中で、ブラックアジアは生まれています。今回、まさにその核(コア)の部分の最も初期の部分のみが書籍化されます。


ブラックアジア「第一部」カンボジア・タイ編




ブラックアジアは、2000年頃にサイトを立ち上げた当初から幸いに多くの読者から支えて頂き、途中で何度も中断をはさみながら、現在に至っております。

「売春地帯の女性と、堕落と退廃に満ちた日々を送ってきた日々を記録」と言えば、まぎれもなく退廃の書であり、それなりの批判を浴びるのは必至です。

それは当然です。NGO、政府、市民団体、及び普通の市民は、その多くが売春地帯を犯罪・麻薬・エイズ・暴力が渦巻く悪所として嫌い、根絶しようと努力しています。

そんな中で、世間の道徳を完全に無視して、売春地帯をさまよい歩いた退廃の人生を臆面もなくさらすのですから、批判を受けない方がどうかしています。

しかしながら、ブラックアジアという問題サイトを運営しながら私が知ったのは、批判とは別に売春地帯のことを知りたいと思っている人たちが一定数の割合で存在しているということでした。

読者は、私を通して、売春地帯はどんなところなのか、売春女性とはどんな女性なのか、売春ビジネスの現場とはどんなものなのかを知ろうとしていると感じました。

売春地帯は女性の問題なのに、女性が何も知らない


ブラックアジアは当初こそ同じ売春地帯に堕ちた男たちしか読まないサイトでしたが、今は比率が大きく逆転していて、売春地帯を知らない読者の方が多くなっています。

女性読者も増えてきていますが、ほとんどが売春地帯の現場を知らないはずです。

売春地帯は「女性の問題」なのに、肝心な女性が何も知らないというところに売春地帯の特殊性があります。

売春地帯に関係する人たちは、いろいろな事情があって、自分たちの人生をほとんど語ることはありません。その世界にいたというのは人生の汚点であり、世間から批判されるだけだからです。

日本でも援助交際や出会い系や風俗に関係した女性が、ほとんど何も語らないのと同じです。話せばそんな世界にいたことを批判されるのは分かりきっているのです。

だから、夜の闇の世界はほとんど知られることがなく、売春地帯の現場で男と女がどんな駆け引きをしているのか、部外者には何も見えて来ません。

売春ビジネスの批判や擁護についても、かなり的はずれな認識を元にして話を進めている人も非常に多く、その無邪気な認識に驚愕することもあります。

女性たちがどこから来て、どこに行くのかも、関わりのない人にはまったく何も分からないので、これは仕方がない面もあります。

そういった意味で、私が経験した売春地帯の現場を知ってもらうのは、意義のあることではないかとも考えています。

ただ、売春地帯と言えばセックスが主題ですが、ブラックアジアそのものは、セックスをほとんど描写していません。

それよりも女性自身や売春地帯そのものに焦点を当てていますが、それは私の関心が女性の人生にあるからです。

ブラックアジアを支えて下さっている方に感謝します


ブラックアジア「第一部」は、すでにブラックアジアの有料会員の読者はほぼ全員が読んだものです。書籍はそれを抽出して出版化されていますので、書き下ろしの部分はありません。

あえて言えば、「おわりに」の部分は新たに書きましたが、それは本質ではありませんので、すでにブラックアジア「第一部」を読んで下さった方は、ほとんどすべての内容を知っているはずです。

したがって、一度読んだので読み返すことはないと確信している読者は買う必要はありません。引き続き、インターネット版のブラックアジアをお楽しみ下さい。

以下のような方は、今回出版されるブラックアジアをお買い求め頂ければ、ありがたく思います。

・ブラックアジアを本の形で読みたい。
・ブラックアジアを記録として残したい。
・ブラックアジアの会員ではなくて読めなかった。
・出版の記念に、手元に書籍を置いておきたい。
・サイトが消失した際の予備として置いておきたい。

書き下ろしの部分がないということは、書籍化されたブラックアジアは、インターネットには積極的に接続しない読者がいかに関心を持ってくれるかが売れ行きの鍵になります。

しかし、正直なところ、それがどれくらいの層になるのかは私にはまったく分かりません。特に大きな宣伝もまったくありませんので、出版されたことすらも知られないまま埋もれる可能性もあります。

したがって、インターネット版と同じく、読者の口コミだけが唯一の宣伝となります。この点は、私の力不足ではありますが、どうぞよろしくお願い致します。

もちろん、今回の書籍化で一定数が出るようであれば、ブラックアジア「第二部」「第三部」「第四部」、あるいは、まったく違う何かの企画もあり得ると思います。

今回、このような運びになったのも、多くの読者が読みに来て下さって、会員になって頂いているからであり、深く感謝致します。今後ともよろしくお願い致します。



すべての読者に感謝をこめて。
鈴木 傾城