いつも、ブラックアジアをご愛読ありがとうございます。去年11月、ブラックアジア第一部」を出版しましたが、この度、

ブラックアジア・インド番外編
『絶対貧困の光景』夢見ることを許されない女たち


を出版する予定になりました。すでに予約販売は可能になっています。(絶対貧困の光景・夢見ることを許されない女たち

アマゾンで予約することもできますし、お近くの書店でも予約を入れることができますので、ご関心のある方はどうぞ読んで頂ければと思います。

ブラックアジアは売春地帯が大きなテーマですが、この売春地帯と同時に隠れたテーマになっているのが「貧困」です。これは、前著『ブラックアジア第一部(売春地帯をさまよい歩いた日々)』を読んで下さった方もお気づきの通りです。

あるいは、毎日このブログを読んで下さっている方も、ブラックアジアの根源的な関心に「貧困」があることにお気づきであると思います。

今回の書籍は、この隠れたテーマである「貧困」にも焦点を当ててみたいと思いました。


絶対貧困の光景(夢見ることを許されない女たち)



『ブラックアジア インド番外編 絶対貧困の光景 夢見ることを許されない女たち』

本体価格1500円+税 240頁 四六判
6月10日(火)発売!
ラピュータ刊

アマゾンや全国の書店で予約注文ができます。お求めは、最寄りの書店、全国の「丸善&ジュンク堂書店」にお願いいたします。お取り扱いの無い店舗もございますのであらかじめ各店へお尋ねください。


10年経って、彼女たちはどうなっていたのか……


2014年3月、インドを再訪しました。その理由についてはこちらに書いた通りですが、どうしてもインドが忘れられずにずっと私の中で想いがくすぶっていました。(インド売春地帯の荒廃にショックを受けた私に起きたこと

インドという国は何かにつけて強烈な国で、売春女性のみならず、その環境もまた非常に殺伐としています。

しかし、それが大きなインパクトとなって、逆に忘れられなくなってしまうのです。10年経っても、まだショックが忘れられないというのが、衝撃の強さを物語っているかもしれません。

インドの場合は、売春地帯もそうですが、全体的に目立つのがその貧困の深さと広さです。

東南アジアの売春地帯では貧困は隠されたテーマであり、女性を通して貧困を感じることが多いのですが、インドの場合は、もうそこにいるだけで貧困のことを考えさせられるような直接的なものです。

しかし、私が知っているインドは10年前のインドです。10年と言えば、誰にとっても短い時間ではありませんが、さすがに10年も経てば、インドも何かしら変化があると私は考えました。

そういったこともあって、本当にインドは変わったのかどうかを知りたいという気持ちも重なり、いよいよ2014年3月にインドに向かいました。

この10年ぶりのインドで、私はまた大きなショックを再び受けることになります。貧困は、実はまったく何も解決していなかったからです。

10年前、私は何人かの物乞いの女性たちと出会っています。10年経って、彼女たちはどうなっていたのか……。そういった内容を、いろんな想いを込めて書いてみました。

まったく違うレイアウトや本の構成になっています


『絶対貧困の光景(夢見ることを許されない女たち)』は、実はブラックアジア「第一部」とは、まったく違うレイアウトや本の構成になっております。

両方の書籍を手にとって頂いた方は、その違いにとても驚かれるかもしれません。実際に両方を比べて、感じて頂ければと思います。

実は、これにはいくつもの理由があるのです。本来は裏話になるものですが、関心のある方も多いと思いますので、どうしてこうなったのかをいくつかお話します。

まず、前著「ブラックアジア第一部」は私の想いが凝縮されたとても中身の濃い書籍となりました。一冊の本に、万感の思いを込めたと思います。

実際、すでにブラックアジアを以前からインターネットでご存知の方が中心に買ってくれており、売上も多くがアマゾン経由となっています。

それはいいのですが、ある意味、この「凝縮スタイル」は、もともとブラックアジアのことを知っている読者向けです。

ブラックアジアを何も知らない読者が「気軽」に手にする書籍ではないと言えます。電車の中や、空き時間で手軽に読むような雰囲気ではまったくないのです。

だから、今回の書籍は、逆にそういった層にもなるべく手にとってもらえるようなスタイルにしたいとの出版社側からの意向がありました。

今回の書籍は、そういった意味で「読みやすさ」を主軸にして編集を行って頂いております。

今回は、半分以上は書き下ろしになっています


『絶対貧困の光景(夢見ることを許されない女たち)』は、インド売春地帯の話を盛り込んでいますので、第三部を読んで下さった方にはお馴染みの女性の何人かも書籍版に収録しました。

しかし、半分以上は書き下ろしになっています。

書き下ろした部分は、売春女性ではなく、今回の2014年3月の旅で出会った物乞いの女性たちとの関わりが中心です。

本当に、ついこないだの話なので、そういった意味では、とても鮮度の高い書籍です。

まだブラックアジアをまったく知らない読者と共に、今までブラックアジアを読んで下さってくれている私が最も大事にしている読者の方々も、一緒に新鮮な気持ちで読んで頂けると思っています。

曲がりなりにも、ブラックアジアの読者の方々が前著を買って下さったことで、また今回の出版につながっているのは確かです。この文章を読んで下さっている方には、深く感謝したいと思います。

もし、アマゾンだけでなく、実際の本屋での購入も可能な方は、逆に本屋での購入も検討頂ければとても嬉しく思います。

今回、芳林堂書店高田馬場店や丸善&ジュンク堂書店が、力を入れて販売して下さるとのことですので、もしお近くにおられる読者の方がいらしたら、ぜひお立ち寄り下さい。


すべての読者に感謝をこめて。
鈴木 傾城