ひとりでじっと部屋にいるとき、とても居たたまれない気持ちに包まれることがある。

何か問題があるわけでもなければ、トラブルに巻き込まれているわけでもない。それでも、ひたひたと言い知れぬ不安感が襲いかかって来る。

特に、旅に出ているとき、ひとりで静かに部屋にいてベッドに寝そべって天井でも見ていると、それはふつふつと心の奥底から湧いてくる。

胸がぎゅっと締め付けられるような感覚。あるいは、まったく満たされない気持ちがずっと続く感覚。いったい、それは何だったのだろうか……。

このままひとりでいると、もしかしたら気が狂ってしまうのかもしれないと感じて、慌てて跳ね起きて、真夜中の街をあてどもなくさまよう。あなたも、そんな日があるはずだ。

そして、もがくように真夜中を歩きながら、不意にその正体に気付く。

......