一部の女性は生きるためにもがいている。そして人生のどこかで闇に堕ちる。生きるために身体を売り、食べるために荒んだ世界で荒んだ男たちと会う。

やがて何とか最悪期を脱して表社会に戻り、ごく普通の生活を取り戻して社会に羽ばたいて行こうとするとき、「堕ちた過去」が邪魔になっていく。

堕ちた過去はその女性の人生の一部である。その時期は必死で生きていたという証拠でもある。その堕ちた過去があったから生き延びていると誇りを持つ女性もいる。

しかし、多くの女性はそれは忌まわしい過去として封印し、表社会で取り繕って生きるので、それは「暴かれてはマズい過去」になってしまう。

表社会で才能を発揮し、成功すればするほど、その堕ちていた時期は女性の重荷になる。過去から逃れたいのだが、過去から逃れられないのである。

そして、表社会の成功に酔いしれながら、過去に震えなければならなくなる。

表社会で成功すると、賞賛されるばかりではなく、妬まれ、嫉妬され、引きずり降ろそうとする人間も出てくるわけで、そうした人間が過去を暴くのだ。

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