世の中には旅行で行かない方が良い国というのがある。

治安が極端に悪かったり、ぼったくりや詐欺が横行していたり、インフラが整っていなかったり、そもそも行っても何も見るべきものもない場所は無理して行っても失望するだけだ。

そうした場所は、男女共に行っても仕方がないのだが、それとは別に「女性にとって」危険で不快な国というのもある。

女性にとって危険だと言うのは、言うまでもなく痴漢、セクハラ、レイプ、女性蔑視が横行している国であると定義することができる。

それはいったいどこの国だろうか。

欧米の「国際女性旅行者センター」が、女性にとって最悪の国トップ10を報告しているので、これを元にしてどこの国が問題なのか改めて考えてみるもの良いかもしれない。

日本の旅行会社はこうした情報は決して教えてくれないので、参考になるはずだ。


女性が行ってはいけない国1位 インド


女性旅行者にとって最も危険な国としてナンバー1として挙げられているのはインドである。インドは欧米のいくつかの政府が自国の女性に警告を発している。

22歳の日本女性が1ヶ月監禁されて5人の男にレイプされ続けた悲惨な事件もあった。(知られざるレイプ大国インドを女性は甘く見ない方がいい

この事件の後にも自称ガイドについて行った日本女性がレイプされている。

インドはインドに住む女性ですらも危険な国である。2012年12月にはバスに乗っていた女性が集団レイプされて殺されたという事件もあった。

6歳の子供がレイプされる事件、身分の低い女性がレイプ殺害されて吊される事件など、日々何かが起きている。

またインドでは人身売買も横行し、女性が堕とされる売春地帯の惨状もひどいものがある。インド売春地帯については、このブラックアジアが日本で最も詳細に取り上げている。(ブラックアジア「売春地帯をさまよい歩いた日々」インド/バングラ編

女性旅行者に対してもセクハラやレイプや暴力が横行している。最近ではロシア女性が求婚されてそれを断ったら硫酸をかけられたという事件もあった。

そんな国なので、「国際女性旅行者センター」では女性旅行者にとって最も危険な観光地としてインドを筆頭に挙げている。ブラックアジアではインドで被害に遭った女性をしばしば取り上げているので今さらかもしれない……。












女性が行ってはいけない国2位 メキシコ


メキシコがなぜ危険なのかは、もう言うまでもない。メキシコはドラッグ・カルテルが横行し、凄まじい暴力を現地で繰り広げている。

その暴力の凄まじさは、もう誰も知らない者はいない。(「殺戮大陸メキシコの狂気」史上最悪の犯罪組織

最近もこのドラッグ・カルテルを一掃すると宣言して市長になった女性が翌日に殺される事件も起きた。

アカプルコやティファナのような観光地でもドラッグが蔓延するようになっており、レイプ事件も起きている。アカプルコでは集団レイプされた女性が殺害されるという事件も起きている。

また、メキシコでは誘拐も横行しており、観光客がカージャックされた事件もある。しかも女性旅行者を狙って事件が起こされることも多い。

メキシコは米国女性の観光地になっているのだが、アメリカ政府は自国女性に危険であることを警告している。メキシコシティはこれとは別に、非常に交通事故も多く、女性旅行者もしばしば交通事故に巻き込まれているという。

また最近はメキシコシティの大気汚染も深刻なものとなっているとも言われている。そのため、女性旅行者にとって最悪の国としてメキシコが選ばれている。



男も女も関係なく、ドラッグ・カルテルの勢力争いや内部分裂で人が死ぬ。それがメキシコだ。









女性が行ってはいけない国3位 ホンジュラス


中米のホンジュラスもまた女性旅行者にとって危険な国だ。そもそもホンジュラスの各都市は、世界で最も治安の悪い場所なのである。(行ったら殺される。手の付けられない無法地帯、ホンジュラス

アメリカもそれほど治安が良いとは言えない国だが、そのアメリカよりも20倍も危険なのがホンジュラスだ。

戦場ではないので、一見するとごく普通に市民生活が営まれているように見える。しかし何か事件が起きると、一瞬にして戦場のようになる。

さらに路地裏や夜は無法がはびこっており、いったんトラブルに巻き込まれると警察の力が弱いために、ほぼギャングのやりたい放題となる。

女性の身の安全は、ホンジュラスでは守られることはない。メキシコと違ってあまり危険性が知られていないのだが、どちらかと言うとメキシコよりも危険な国であると言える。












女性が行ってはいけない国4位 ブラジル


ブラジルは一大観光地だが、やはり猛烈に治安が悪い国であることを国際女性旅行者センターが警告している。

ミニバン形式のタクシーに乗った女性が、乗り合わせていたブラジル人複数に6時間も走っている車の中でレイプされ続けたという事件もあった。

そうでなくてもブラジルは治安が悪く、現地の女性もしばしば銃やマチェーテで惨殺されている。

ブラジルはここ数年、景気後退の局面で貧困層が増えており、さらに抗議デモや暴動が多発しており、治安の悪化が深刻化している国である。

やはりメキシコやホンジュラスと同じく、ドラッグが蔓延しており、ファベーラに住む住民たちがドラッグ組織に絡め取られている。

世界に名だたる観光地なのだが、だからと言って女性に安全とは限らない。



ブラジルで殺されたイタリア女性。彼女はブラジルが気に入って長期の旅行をしていたのだが、こんな結果になってしまった。









女性が行ってはいけない国5位 エジプト


エジプトは痴漢がとても多い国だ。痴漢が野放しにされていると言ってもいい。現地女性も執拗な痴漢に苦しめられており、「痴漢反対」の抗議デモすらも起きるような国である。

ニューズウィークによると、エジプト女性の83%、そしてエジプトを訪れる女性観光客の98%が性的な嫌がらせを受けたとされている。

これは欧米女性を中心に取られたアンケートなので、アジア女性に当てはまるのかどうかは分からないが、欧米女性はほぼ全員がセクハラ被害に遭ったということになる。

エジプトと言えばピラミッド観光が有名だが、ピラミッド観光に来た女性旅行者もしばしばレイプ被害に遭っている。

2011年からの民主化デモでエジプトの治安は最悪の状態になったが、この民主化デモを取材したアメリカCBSの女性記者ララ・ローガンもレイプされた事件もあった。

エジプトの治安状況はさらに悪化しており、最近はイスラム過激派のテロもあって、命の危険も保証されなくなった。



エジプトではストリートで見知らぬ若い男が女性にセクハラする姿が恒常的に見られる。今やこの光景はエジプトでは珍しくない。









女性が行ってはいけない国6位 ケニア


ケニアは欧米人にとって特殊な場所であることはブラックアジアでも何度か取り上げた。ケニアは欧米人の「リゾート・ラバー」が集う場所なのである。

ケニアのビーチではセックスと売春とドラッグが横行しており、欧米の女性も、実は一晩の秘密のアバンチュールを楽しむためにケニアを訪れる。そこは欧米女性にとって「セックスの楽園」でもある。

バブル期の日本女性が、インドネシアのバリ島で「リゾラバ」を楽しんでいたのと同様のことを、欧米の女性たちはケニアで行っている。

その結果、現地人にとって女性旅行者、とくにビーチに集う女性旅行者は、セクハラをしても問題ない対象と思われているようだ。

さらに2014年からこれとは別に、イスラム過激派のテロリストの活動が活発化し、現地女性の誘拐や殺害も増えて来ており、女性旅行者も被害に巻き込まれる可能性が高くなっている。

そのため、ケニアもまた女性旅行者にとって「最悪の国」としてカウントされている。



ケニアは観光地だが、それでも最近はテロが増えてこのような姿が街で見られるようになっている。









女性が行ってはいけない国7位 コロンビア


コロンビアもいくつもの観光地を抱える美しい国なのだが、治安は良くない。

メキシコがドラッグ・カルテルの中心地になる前は、このコロンビアがドラッグ・カルテルの中心地だった。今でも貧富の差が激しく、ドラッグも蔓延したままだ。

バスやタクシーも不潔で危険であると指摘されている。先進国では、バスというのは安心して乗れる公共の交通機関のようなイメージがあるが、南米ではバスというのは女性ひとりで乗るにはとても危険な乗り物だ。

インドでも夜になると女性がひとりでバスに乗るというのは、レイプされに行くようなものであると言われる。

バスでさえも信頼できると言えないのに、これがタクシーになるともっと危険度が増す。

日本人女性がルーマニアで白タクに乗ってレイプ殺人に巻き込まれる事件があった。(ルーマニアで残虐にレイプされて殺された20歳の日本女性

コロンビアも、こうした公共の交通機関が女性旅行者にとって危険なものであると言われている。












女性が行ってはいけない国8位 トルコ


あまり知られていないが、トルコもインドやエジプトと同じように女性旅行者が痴漢やレイプのターゲットになる国であると言われている。

トルコでもやはりミニバスに乗っていた女性がレイプされて殺されるという事件が起きていて、公共の交通機関が女性にとって危険であることの証明になっている。

現地の女性はこうした事情を知っているので、常に友人や親族や家族と共に行動するのだが、孤立している女性旅行者は無防備と思われて真っ先にセクハラの被害に遭うようだ。

欧米の女性がレイプされるという事件も多発しており、イギリス女性もレイプ被害に遭っている。

もちろん、その危険度はインドに比べると低いのだが、低いから安全というわけではなく、国際女性旅行者センターは充分に注意するように欧米の女性に注意を促している。

また、トルコは最近になって自爆テロ事件が多発するようになり、2016年1月12日にも観光地で自爆テロが起きて外国人が多数死んでいる。

イスラム過激派、反政府組織、クルド人の反体制組織と、不穏なグループがトルコに存在していて男性・女性関わらず、危険度が増している。



ミニバスに乗っていた女性がレイプされた事件で抗議する女性グループ。近年、こうした女性に対するセクハラやレイプがトルコでは多発している。









女性が行ってはいけない国9位 サウジアラビア


サウジアラビアはセクハラが多発しているというよりも、女性旅行者にとってあまりにも制限が多い国であるという特殊事情で最悪である。

何しろ、サウジアラビアは「メッカ」を抱える国であり、超保守的なイスラムの戒律を国民に強いており、女性もまた服装と行動にキツい制限がある。

また、女性旅行者はひとりで行動してはならず、外国人であっても例外ではない。それに違反すると、罰金か収監である。いや、その前にサウジアラビアの男たちに囲まれて、罵られたり、私的な嫌がらせを受けたりするという。

その「行動制限」は非イスラム女性には理解できないほど厳しいものであり、それが故にサウジアラビアは女性にとって好ましい旅行先ではないと言われている。

女性がふらりと旅行に行っても旅行できない国。それがサウジアラビアなのである。

もっとも、イスラムを信奉する女性たちにとっては別だ。サウジアラビアは巡礼の国であり、崇拝の国でもある。サウジアラビアに入る女性旅行社の半数以上はメッカ巡礼のための入国であって、観光ではないと言われている。












女性が行ってはいけない国10位 ベネズエラ


ベネズエラが危険なのも、他の中南米諸国とまったく同じだ。ドラッグが蔓延し、暴力が渦巻き、国家は機能していない。

ウゴ・チャベスが2013年に亡くなってから、この国は急激に政府機能が弱体化し、2014年後半からの石油価格暴落で、壊滅的なダメージを受けている。

ベネズエラは2016年中に国家崩壊してもおかしくないと言われている国のひとつであり、ますます女性旅行者にとって危険な場所となる。

治安が悪化し、政府が弱体化している国というのは、無法がはびこる国であり、そのような国はこのリストに入っていなくても、絶対に女性旅行者は足を踏み入れてはいけない国でもある。

たとえば、シリア・イラクは今や暴力にまみれて大量虐殺が止まらないが、同時並行で起きているのが女性に対する性暴力である。

セックスのジハード、性奴隷、レイプの横行、女性の処刑、人身売買……。無法地帯と化した場所で起きるのは、容赦ない性的虐待だ。

ベネズエラもまた無政府状態に近づきつつあり、女性旅行者にとって危険な地区となりつつある。