インターネットは社会の多くを変革してきたが、「出会い」についても大きなインパクトを与えてきた。

人々は今や自分の友達ばかりか、恋人や配偶者や不倫相手や風俗での性サービスの相手までもインターネットで選ぶようになっている。

どのように選ぶのか。それは、「人間の情報化」によって成し遂げられる。分かりやすく言えば、人間のカタログ化である。

人間のカタログ化と言えば、何か実に無味乾燥な世界をイメージするが、すでに人々は自らをカタログ化しており、それを異様だとも変だとも思っていない。

たとえば、SNS(ソーシャル・ネットワーク)というのは、まさに人間カタログ化の代表的なシステムであると言える。

SNSを使用する場合、人々はそこに自分の情報を自らデータベースに書き込む。自分の情報というのは、言ってみれば商品カタログのスペックに当たる部分だ。

顔写真、名前、年齢、性別、体重、身長、宗教、出身、家族、学歴、経歴、職歴、年収、趣味、価値感、性格、好きなもの、嫌いなもの、日常生活……。

ありとあらゆる情報を微細にそこに書き記す。

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