東南アジアをウロウロしていると、犬や猫にもよく出会う。私自身はまったく小動物には関心がないのだが、やはり動いている動物を見ると、何となく写真を撮ってしまったりする。

昔の写真を振り返って見ると、ところどころに犬と猫の写真などが散らばっていたので、少しだけ抜粋してみた。

東南アジアの犬や猫は基本的に放し飼いであったり、野良であったりするので、生きていくのは大変みたいで猫も痩せ細っていることが多い。

確かに猫は可愛がられているのだが、基本的には「居つくのも自由、去るのも自由」のスタンスで飼っているように見える。東南アジアの家は開放的な作りになっているので、室内から小動物を出さないことが物理的に難しい。

そのため、犬も猫も自由に外を出入りして、野良猫のような、飼い猫のようなスタンスになっていくようだ。

だからなのか、怪我をしても病気をしても人間が獣医に連れていって世話をするということはなく、皮膚病の猫もそのまま放置されている。

犬も猫も、日本よりも生きていくのが大変なのかもしれない。


私の目の前に現れた東南アジアの猫たち



カンボジアの寺院にいた仔猫。寺院の中はひんやりして過ごしやすく、仔猫も快適なようだ。親猫は見当たらなかった。


カンボジア・プノンペンの櫻花ホテルの窓の外を見ると、たまたま屋根の上で日向ぼっこしている猫と目が合った。私が見つめているのに気付いて驚いたようだ。こちらを見て警戒している。


カンボジア・プノンペン郊外の寺院にいた猫。しかし寺院が飼っているわけでもなく、何匹かの猫は病気だった。右の猫は痩せ細り、左の黒猫はところどころ円形脱毛症のようになっている。


カンボジアの売春地帯スワイパーの裏のベトナム民家で飼われていた猫。栄養状態も良く、毛並みもいい。ただ、家族以外の人には慣れない。


タイ・パタヤで出会った猫。真っ白な毛並み。オープンバーの店先にいたのだが、野良にしては毛並みが良いので誰かが飼っていたのかもしれない。人慣れしていて近づいても逃げなかった。


こちらもタイ・パタヤで出会った猫。こちらは真っ黒な毛並み。恐らくセントラル・パタヤのどこかのホテルだったと思うが、こちらは警戒心が非常に強くて近寄ると逃げる猫だった。


タイ・パタヤの裏道にいた猫。こちらは白と黒のまだらの模様になっている。


インドネシア・バタム島の郊外の食堂にいた猫。客は私と連れの女性しかいなかったからなのか、店の真ん中でのんびり過ごしていた。


インドネシア・ジャカルタで食事していたらエサを求めて現れた猫。皮膚病にかかっているようで、ボロボロだ。やはり皮膚病になった猫などは保護されず、この猫が近寄ると蹴飛ばす人もいた。痩せ細って目にも力がない。


タイ・パタヤのホテル前にいた野良猫。まだ小さくて人が近づくとじゃれついてきた。


偶然だが、背景の石段と模様の保護色になっている。


インドネシア・ビンタン島の売春宿にいた仔猫。尻尾を見ると毛並みは良さそうだが、あまり栄養状態は良さそうに見えなかった。


インドネシア・ビンタン島のレストランにいた猫。猫が近寄ると客がエサをあげるので、警戒しながらも逃げない。


インドネシア・ビンタン島の売春宿で出会った猫。片目が潰れているのだが、人懐っこく物怖じしない猫だった。売春宿のマミーが放し飼いしていた。


パタヤのウォーキング・ストリートで見かけた猫。身体も汚れていて完全なる野良猫のようだ。警戒心もとても強い。このあとすぐに姿を消した。


バンコクの中華街の裏道でのんびりしている猫。タイはこの白と黒のまだらの猫が多いような気もする。


こちらはタイのカオサン通りにいた猫。白が目立つが黒の模様も入っている。子供に懐いていた。


売春宿の冷たいタイルに寝そべってくつろいでいる猫。売春宿には誰が飼っているのか、居ついている猫が必ずいる。


インドネシアのレストランに居ついた猫。食べていると足元にやってきて、エサをねだる。インドネシアの食堂は客にまとわりつく猫でいっぱいだ。


こちらはインドネシアの普通の家庭でくつろいでいる猫。ただ、この猫は隣の家にも出入りしているので、特定の家が飼っているというよりも、その地域全体が誰ともなくエサを上げて飼っているような雰囲気だ。

東南アジアの犬


東南アジアと言えばどこでも野良犬がウロウロしているのだが、日本と違って管理もされておらず、飼い犬であっても鎖もないので、犬が怖い人にとっては危険を感じるレベルかもしれない。

実際、ぼーっと歩いていると犬を踏んで噛みつかれた人も多い。噛まれたらすぐに病院にいかないと危ない。狂犬病の他、いろんな病気を持っている。噛まれなくても、密接に触っていると病気をうつされるということもあるようだ。

ノミやシラミでいっぱいになっている個体もある。野良である以上は仕方がない。

これらの野良犬は暑い昼間は寝ているのだが、真夜中になると徒党を組んで街をさまようこともある。特に東南アジアの郊外の犬はそうした傾向があって、数十匹の犬が前から眼光を爛々とさせて向かってくるのは恐ろしい光景だ。

そういったこともあって、東南アジアの人たちはあまり犬が好きではない人もいる。私が知っているタイ女性は、子供の頃に犬に噛まれたと言って、野良犬を激しく嫌っていた。

しかし、タイはプミポン前国王がとても犬好きだったので、一般的には犬好きなタイ人は多いようだ。



タイ・バンコクの路上。日本では野良犬はほとんど見なくなったが、東南アジアでは今でも野良犬だらけだ。夜の道路のど真ん中にも野良犬が徘徊していたりする。


フィリピンのスラム街。誰かが飼っているのだろうが、限りなく野良犬に近い自由が与えられていて、スラムを好きに行ったり来たりしていた。


パタヤの路上に座っていた犬。鎖は付いていないのだが、首輪はついている。毛並みも素晴らしくいい。大事に飼われているのが分かる。


夜のパタヤの売春地帯を好きにさまよっている犬。男も女も欲望と金に忙しくて、野良犬に構っている暇もない。


インドネシアの野良なのか飼い犬なのかまったく判別できない犬。近寄っても目を合わせなければ噛みついてくることはない。たまに狂犬病を持った犬がいるようだが、それは見るからに危険な態度を醸し出しているので避けることができる。


フィリピンのスラムの悲しい目をした野良犬。屋台の前で何時間も座り込んでおこぼれを待っている。


タイ・バンコクで、歩いている人の後を追って道をうろついている犬。寂しいのかもしれない。


フィリピンの飼い犬。首輪はしているのだが、鎖はしていないので基本的には放し飼いのようだ。


インドネシア・ビンタン島の野良犬。ゴミを漁って生きている。


パタヤのビーチを朝から晩までウロウロしている犬。犬の種類から飼い犬のようにも見えるが、捨てられた犬ようにも見受けられる。


バンコクのスクンビット通りでいつも死んだように寝ている牛のような模様の老犬。さすがに、もう亡くなったように思える。


パタヤの屋台の前で転がっているパンパンに太った犬。エサに困らないのは屋台で飼われているからなのだろうか。


タイの路上でほとんど身動きしない野良犬。起きているのだが、人が近づいても反応もしない。失禁もしている。どこから身体が悪いのかもしれない。


パタヤ。真夜中の売春地帯で屋台のクーラーボックスの上でひたすら寝ている子犬。


インドのスラムに住み着いている野良犬。貧しい村だが、誰かがエサを与えているようだ。


カンボジアのトゥールコック地区のスラムにいる犬。子供と中が良いようで、いつも側にいる。


タイのヤワラー地区をさまよい歩いている野良犬。野良犬というよりも捨て犬のような雰囲気がある。


インド・コルカタのカーリー寺院で寝ている犬。面白いことにインドでは道ばたで寝ている物乞いも多いのだが、一定の距離を置いて一緒に食べ物をねだっている。共存共栄の関係なのかもしれない。


パタヤの屋台街をさまよってエサをねだっている犬。飼い犬のようだが、本当に放し飼いだ。


タイ・コーラートの犬。タイの犬はすべて放し飼いなのかと思ったのだが、紐をつけて遠くに行かないようにしている家庭もあるようだ。紐をつけているのが珍しくて、それだけで写真を撮ってしまった。


タイのある寺院の裏で、皮膚病の犬がうずくまって寝ていた。とても苦しんでいるようだ。タイの寺院では、犬を愛していたプミポン前国王の命で、こうした病気の犬の世話をしている寺院が多い。


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