未来という言葉の中には明るい雰囲気が含まれている。しかし、未来が常に明るいと考えるのは現実的ではない。

私たちの人生は、否が応でも時代に翻弄されてしまう。生まれた場所、生まれた時代が良ければ、自分の好きなことを追求して、自分の好きなように生きる人生もある。

逆に生まれた時代が悪ければ、生き延びることだけでも精一杯で、ときには個人の力ではどうにもならなくなって力尽きることもある。

恐ろしいのは、今がいくら輝いていても、それが最後まで続いていくとは限らないことだ。未来は必ずしも、良くなるとは誰も約束してくれていない。

たとえば、1920年代に生きていた人たちは稀に見る好景気の中で暮らし、「未来は夢がある」「未来には可能性がある」と考えていた。

ところが、1930年代に入ると、彼らの思いとは裏腹に、時代は一転して史上最悪の世界恐慌に突入していった。

この1920年代当時の人たちが味わった未来とは、失業と自殺の嵐だった。それが第二次世界大戦をも引き起こすことになった。当時、未来に輝きがあると考えていた人たちは、深い絶望の中に放り込まれたのだ。

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