政治家の山尾志桜里という野心満々の女性が、政党の幹事長になるそのキャリアの頂点に立とうとしていたその瞬間、不倫スキャンダルを暴かれた。

彼女は週4日も家庭を放って若い男と逢瀬を重ねていた。

幹事長に内定したその日もホテルで男と一晩過ごしていたわけで、それを雑誌記者にすべて把握されて、数多くの証拠写真と共に暴露されることになった。

その瞬間、山尾志桜里は幹事長就任を阻まれたばかりか、追い出されるように民進党を離党せざるを得なくなった。見事なまでの転落劇である。

その前には衆議院議員の豊田真由子という女性が、自分の運転手に「死ねば? 生きている価値ないだろ」等の暴言を吐き捨てているのを録音されて世間にばらまかれている。

その結果、自民党を担う次期政治家から一瞬にしてバケモノ扱いされるようになって再起不可能なまでに転落した。

どちらも、キャリアを追う女性が得意満面の中にある最中に起きた転落だったが、一夜にして評価が変わって転落していくその姿は壮絶でもあった。


闘争と競争を好むテストステロンが生み出していた


山尾志桜里も豊田真由子も、誰かにはめられたわけではない。その転落は自業自得である。性格に内包していた押しとどめることができない荒々しい一面が足を引っぱったことによる自滅だ。

この荒々しさを生み出していたのは、間違いなく「テストステロン」であると言える。テストステロンは男性ホルモンの一種だが、もちろんすべての女性がこの男性ホルモンを持つ。

ただ、人間の身体はひとりひとり微細に違っており、テストステロンの分泌量もまたそれぞれ違っている。

テストステロンの分泌量が少ない人は穏やかだが、闘争本能が薄いので競争社会で不利になる。逆に分泌量が多い人は闘争本能が向き出して馬力があるが、人間関係ではしばしば衝突を起こして足元をすくわれる。

富田真由子の激しい罵倒、あるいは山尾志桜里の突き動かされているような不倫衝動、そして両方が持つ「上昇志向、キャリア志向、野心」は、闘争と競争を好むテストステロンが生み出していたと言える。

そのテストステロンは彼女たちが競争社会を勝ち抜くための武器となったが、逆に彼女たちを転落させる元にもなった。

テストステロンによって成り上がり、テストステロンによって自滅した。本来であれば、ほどほどに自制できていれば良かったのだが、もし最初から自制できるようであれば競争に勝てなかった。

だから、テストステロンの分泌の多い彼女たちの生き方は、暴走できるところまで暴走し、脱線したら這い上がるというものになる。波瀾万丈の人生を送る人は、だいたいこのタイプの人たちである。

ただし、これから彼女たちが這い上がれるのかどうかは分からない。政治家としての再起はかなり難しいものになるはずだ。もがくだけもがいて、より転落する可能性もある。それもまた、ひとつの人生である。






テストステロンの過剰さと利己主義が合わさる


テストステロン過剰の荒々しい女性は、世の中にはいくらでもいる。それぞれの業界、それぞれの職場、それぞれの家庭で、彼女たちは荒々しく生きている。

どんな女性がテストステロンが多いのかはすぐに分かる。

大抵の場合、彼女たちは自己主張が強く、性格がきつく、声も態度も大きいからだ。

ただ誤解してはならないのは、テストステロンの分泌が多いと思われる女性はみんな悪女ではないということだ。

彼女たちは細かいことはまったく気にせず、前向きで太陽のように明るく、口は悪いがさっぱりした性格で付き合いやすいことが多い。

ピンチでも心が挫けないので頼り甲斐がある。仲間のために身を投げ出して戦うような姿勢もある。なけなしの金を景気よく使う気っぷの良さもある。男勝りで姉御肌なのである。

セックスも開けっぴろげに楽しみ、汗まみれのセックスで絶叫するようなタイプでもある。

売春地帯にもこうした女性をよく見かける。良くも悪くも目立つタイプであり、やはり細かいことをまったく気にしない男たちに好かれている。似たようなタイプの男が彼女とうまくやっていける。

しかし、このテストステロンの過剰さと利己主義が合わさると、自分の利益のために驀進することになるわけで、そうなると大きな問題を引き起こすようになる。

暴言を吐き、攻撃し、喧嘩腰で食ってかかり、何かあればすべて人のせいにして悪びれない。自分の利益のためにはいくらでも嘘をつき、男を裏切ったり、踏み台にして上り詰めるようなことも平気でする。

だから、どんどん上り詰めていっても最後の最後に自滅することになる。テストステロンの過剰さと利己主義が合わさると、最後に悪夢が生まれるのである。



そのテストステロンは彼女たちが競争社会を勝ち抜くための武器となったが、逆に彼女たちを転落させる元にもなった。テストステロンによって成り上がり、テストステロンによって自滅した。

野心家の山尾志桜里に足りなかったものは何か?


「なぜキャリア志向が強い山尾志桜里のような女性が、開けっぴろげな不倫三昧で転落したのか」「なぜ自制できなかったのか」と問う人は多い。

その答えは、キャリア志向もテストステロンの強さが生み出したものであり、不倫三昧もやはりテストステロンの強さが生み出したものだからだ。

どちらもテストステロンの強さによって生まれていたものだったのだ。

闘争本能を自制しなかったからキャリアを積めたのであり、性欲を自制しなかったから不倫に邁進したのである。自制するという選択肢を取らなかったから彼女の今の地位があり、彼女の今の転落があったのである。

では、彼女はどうすればよかったのか。ただ、暴走するしかなかったのか。

いや、今となってはもう遅いのかもしれないが、彼女は社会で生きていくためには3つが備わっていないと未完成であることを最初から誰かに強く教育されるべきだったのだ。

世の中は「知能」と「行動力」だけでなく、もう一点必要なものがあった。それは「誠実さ」である。この3点が備わって初めて成功する人生となる。(知能を追い求める人は多いが誠実さを追い求める人は減った

「知能」と「行動力」だけがあっても駄目なのだ。最後の「誠実さ」がなければ、最初の2点は自分とまわりの人の悪夢と化し、やがては身を滅ぼすことになる。

「知能」があっても残りの2点がなければ人生で何も成し遂げられない。「行動力」だけあっても残りの2点がなければ、やはり同じだ。

最も悲惨なのは「誠実さ」だけがあって残りの2点がない場合だ。なぜ悲惨なのかというと、こういう人が誰かのカモになって金を毟り取られるか騙されるか使い捨てにされるからだ。

山尾志桜里は「知能」と「行動力」が備わっていた。だから、成り上がることができた。しかし、「誠実さ」がまったく備わっていなかったので最後の最後で足を踏み外した。

それを学んでいれば大成していたはずだが、誰もそれを教えてくれる人はいなかったようだ。ちなみに、この3点をきちんと備えた人はとても少ない。

だから、人はそれぞれの人生で苦しみを味わう。



山尾志桜里は「知能」と「行動力」が備わっていた。だから、あそこまで成り上がることができた。しかし、「誠実さ」が備わっていなかったので最後の最後で足を踏み外した。



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