世界中どこでも、女性が化粧を施して「別人」になる。まったく別の顔を人工的に作り上げる。別人度のレベルについては女性によって様々だが、化粧をするというのは基本的に違う印象の顔になるということでもある。

本当の顔がどんな顔なのか、付き合っている男はまったく知らないこともある。

しかし、これを問題視する男はほとんどいない。男は「美しい女と一緒にいる」という夢を見るために、あえて付き合っている女性の「現実の顔」を見ない。

そして女性の方は、化けることによって自己満足を得られると同時に、男たちに夢を見せることができる。これに関しては、両者の虚飾と打算が見事なまでに一致している。

深く知らない方が幸せな現実は世の中に存在するのだ。

結婚して一緒に生活するようになると、さすがに男も自分の配偶者の本当の顔を知ることになる。結婚して自分の妻には「眉毛がない」ということに気付いて仰天する男さえいる。

自由な眉毛を化粧で「創作」するために眉毛をすべて脱毛してしまう女性は少なくない。しかし、「結婚したら妻に眉毛がなかった」ということで離婚した男の話は聞かないので、男たちはそれを許容したのだろう。

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