2017年11月12日、イラクとイランの国境地域でマグニチュード7.3の地震が襲いかかっているのだが、これによって震源地の南側の地盤が最大でおよそ90センチ隆起した。一方で30センチ沈んでいた部分もあった。

アメリカの地質調査所は、これを断層が斜めにずれ動いたことの表れであると指摘した。

この地震の3日後、韓国でもマグニチュード5.4の地震が襲いかかり、さらに5日後の11月20日はニューカレドニア沖でマグニチュード7.0の地震が起きた。

地殻が揺れ動き、地震があちこちで起きると火山の噴火もまた活発になるのだが、これらの地震の前後で伊豆諸島の青ヶ島の南にある海底火山が活発化し、九州南部の新燃岳も噴火警戒レベル3へ引き上げられている。

そして、21日に入るとバリ島のアグン山が54年ぶりに噴火している。

これらはすべて国が違っているので、一見バラバラに見えるのだが、地球規模で見ると「地殻変動」という一つの現象があちこちで起きていると考えることができる。

コロラド大学ロジャー・ビルハン氏と、モンタナ大学のレベッカ・ベンディック氏は、「2018年は地球の自転が遅くなるためにマグニチュード7.0クラスの巨大地震が急増する」と警告している。


暴力的な気候変化が、現在世界的で起きていること


観測史上初の集中豪雨、巨大勢力のハリケーンや台風、凄まじい洪水、ヒートウェーブ、大寒波が世界各国で起きている。環境が激変しつつあることを、世界中のすべての科学者が警鐘を鳴らしている。

確かに、気象にしろ地震にしろ、ここ10年で地球環境が過激になっているのは誰もが感じている。自然災害は過酷化しているのを否定する人はいない。

しかし、マグニチュード7.0規模の地震が起きても、もう私たちはまったく驚かなくなっている。

また、インドやバングラデシュや中東で気温が50度になっても「またか」で終わっている。

アメリカで630万人以上が避難しなければならないハリケーンがやってきても、もうあまりにもしばしば聞くので、天災の巨大化にはどこか麻痺してしまったような感覚になっている。

地球環境が苛烈になればなるほど、私たちもまたそれに慣れてまるで何も変わっていないようにすら感じるのだ。これは、臨界点がくるまで続くことが予測される。

しかし、ある臨界点を超えると生存環境ががらりと転換し、今まで通りには暮らせなくなり、そこで初めて自分たちが存続の危機に陥っていることを知るようになる。

たとえば洪水と干魃が繰り返し続くと、パキスタンのような「農業国家」と言われていた国で農業が成り立たなくなる可能性もある。

あるいは、北京のように水不足と砂漠化が迫っていたり、マニラのように大洪水で首都が水没するようなことになると、首都であっても遷都しなければやっていけなくなる可能性もある。

こういった暴力的な気候変化が現在世界的に見られるようになっており、2018年にはさらに地震活動が活発化することも予測されている。

2018年は人口過密都市での大地震も想定しなければならないのかもしれない。ここしばらく、日本には大きな地震が来ていないが、2018年は気を引き締めるべきだ。



ある臨界点を超えると生存環境ががらりと転換し、今まで通りには暮らせなくなり、そこで初めて自分たちが存続の危機に陥っていることを知るようになる。

極端な気候変動の中では、人間も生きていけない


地球環境は一定しておらず、人類の生存もしばしば危機に陥っているのは考古学者が最もよく知っている。

人類の最初の祖先とされているのはエチオピアで発見された約400万年前の女性の化石人骨だと言われていた。

身長約120センチ、体重は26キロと推定される。非常に小柄な女性であることが分かる。この祖先は「ルーシー」と名付けられて、長らく始祖の扱いだった。

しかし、それよりも100万年以上も前に、森林地帯に生息して直立歩行していた猿人がいたと2009年に発表された。ラミダス猿人と名付けられ、発見された骨は「アルディ」と呼ばれている。

今後の調査によってもっと古い始祖が見つかるかもしれない。人類の起源は、どの説もまだ完璧ではない。

ところで、400万年前というと、どのような時代だったのだろうか。それは、まだ氷河が地表を覆う前の時代だったようだ。生物が生存しやすい環境だった。

しかしその後、4回に渡って氷河は進出と後退を繰り返して多くの生命を絶滅に追いやっている。

温暖期から氷河期、氷河期から温暖期に入るときというのは、地球には非常に激しい激変が続く。

特に氷河期の終わりは、大洪水と火山のような活動に見舞われて生物のほとんどが死滅する。極端な寒冷と大災害の中で生物は死滅し、ほとんどの人が生きていけなくなるのだ。

しかし、温暖期が来ると、生き残った人間が再び繁殖していき、農耕も生まれてくる。農耕が自然発生したものなのか、それとも高度文明の生き残りがいて広めたのかは分からない。

古代の歴史を見ると、農耕は突如として「発見」されて、再び人類は数を増やしている。

考古学者の中には、過去に現在の文明を上回る高度文明があったと言う人もいるのだが、人間の歴史は地球環境の悪化や安定の中で、石器時代に戻ったり高度文明になったりして、それを繰り返している可能性がある。



地球は何度も氷河期に入っている。そのたびに人類は文明を崩壊させていた可能性も……。

地球の環境が変化したら、人間は全滅に近い状況に


地球の環境が変化したら、人間は全滅に近いような状況になって、栄えていた文明も終焉してしまう。何もかも失う。文明を支える人材が死滅してしまうので、文明が継承できなくなってしまうのである。

長い年月の末、やがて地球の環境が温暖化に向かう頃は、もう生き残った人間には文明の痕跡がない。そして、また石器時代のようなところから始まっていく。

たとえば、インダス文明はどこからやってきてどこに消えたのか分からない。文明の継承者は事実上いない。もしくは見つかっていない。それは、未だに「謎」なのである。

最近、エジプトのピラミッド内部でまだ知られていない巨大な空洞があることが発見されているのだが、このピラミッドも未だに「研究段階」である。

それはクフ王が紀元前2509年頃から紀元前2483年頃に作り上げたと言われているのだが、一説によると「すでにあるピラミッドをクフ王が壮大な墓地にしただけでもっと昔からあった」という説も言われる。

いずれにせよ、過去の人類がどのように精緻な建築物を作り上げたのか、正確なところは何も分かっていない。古代ピラミッドを作った文明の継承者も残っていないし、明らかに文明が一時「断絶」された形跡があるのだ。

文明が断絶した理由は何だったのかも分かっていないが、過去に高度な文明が生まれては消え、消えては生まれていることだけは分かっている。

私たちがまだ見つけることができない「アトランティス大陸」や「ムー大陸」や「レムリア大陸」も、そうした高度文明のひとつだったという説もあるが、誰も証拠を見つけていないので何も分かっていない。

古代の話なので確定的なことは何も言えないが、何らかの破滅的な巨大自然災害が、文明の崩壊と勃興に関わっている可能性は高い。

次の巨大自然災害がいつ来るのかもやはり様々な仮説があるが、今の私たちの文明はそれぞれの大陸の「沿岸部」に存在しているので海の底に沈んで痕跡すらもなくなる可能性もある。

すると、今の文明を維持できない内陸の生き残り人類が石器時代に戻り、そしてまた次の高度文明が数万年かけて生まれて、私たちの文明は「謎の文明」となっていることだろう。

数万年後の人類は、私たちの文明を何と名付けているのだろうか……。「ジパング文明」とか呼ばれるのだろうか?



四大文明のひとつインダス文明。なぜ崩壊したのか。人々はどこに消えたのか。分かっていないことも多い。



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