ブラックアジア in ジャパン
人妻デリヘルに所属するある28歳の女性は「人妻店だからと言って人妻ばかりがいるわけじゃない。結婚してる人もいるけど、半分以上は結婚してない」と笑ったことがあった。

もちろん、彼女も結婚していないし、結婚するつもりもないと私に断言した。それならば、なぜ人妻デリヘルに所属しているのかと尋ねたら、彼女はこのように答えた。

「26歳とか過ぎたら、スタンダードの風俗じゃ若い子に負けるでしょ。だから30歳以上の人妻店に来たの。そしたら私が若い子になるから売れるでしょ?」

人妻店の主力は30代の女性だが、そんな場所に20代の女性も混じっているのは、自分がそこでは年齢に商品価値を見出せるからなのである。人妻店では1本あたりの単価は減るが、その分は回転数や出勤数でカバーすれば相変わらず身体を売って生きていけることになる。

女性たちは自分がいかに指名されるのか、いかに商品価値をつけられるのか、それをよく考えながら生きている。身体を売る決意をしたら、それで何もしないで生き残れるほど真夜中の世界も甘くない。

「みんな、いろいろ考えてるよ。そうじゃないと食べていけないからね」と彼女はふてぶてしく笑った。確かに、その通りだ。生き残りのために、女たちはいろいろ考えている。どんな不利な立場でも、それでも彼女たちはあがく。どのようにあがいていたのか……。

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