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2018-02-19

インドという超混沌国家と、それをまとめ上げたガンジー

インド独立の父マハトマ・ガンジーは、1948年1月30日に暗殺されている。2018年の今年で、ちょうど70年になる。

国家独立と言えば、強大な軍隊を率いて多くの血と暴力によって勝ち取るケースが多いのだが、ガンジーのやり方はまるっきり逆だった。非暴力を貫いて独立運動をしたのである。

軍隊を持たないガンジーは、何を武器にしてインドの民衆をまとめあげたのか。そして、何を武器にして宗主国(マスターカントリー)であるイギリスに対抗したのか。

マハトマ・ガンジーは稀に見る人格者だった。他人には強制しなかったが、自らには非所有、禁欲、断食、清貧、純潔で縛り、さらに非暴力をも貫いた。

こうした強烈な人格者としての生き様は人々に感銘を与え、そして多くの賛同者を呼び寄せることになったのが、こうした人々をまとめ上げたのはガンジーの言葉と説得力である。

ガンジーの独立運動は「非暴力・不服従」が徹底されていたのだが、それはガンジー自身がそうしていただけでなく、ガンジー自らが信念を持ってそれを人々に説いて納得させ、大きなうねりにしていた。

ガンジーは、言葉による主張を通して祖国インドを独立に導いたのである。

この記事は本来は表記事なのですが、ブラックアジアの文章を他サイトへ転載する行為が止まらないので会員制の記事にします。



 


2017-12-22

横浜寿町。日本三大ドヤ街の1つも高齢者の街になっていた

横浜の寿町は、東京の山谷、大阪のあいりん地区とならぶ三大ドヤ街の1つとして知られているところだ。寒風が吹きすさぶ2017年12月の真っ只中、私は東京から横浜に向かい、この寿町を歩いてみた。

寿町は横浜からJR京浜東北・根岸線に乗って3つめの石川町が最寄り駅となる。

ここで降りる人々は、そのほとんどが日本最大のチャイナタウン「横浜中華街」に向かう。日本人と外国人の観光客でごった返す横浜中華街だが、線路を挟んだ向こう側の寿町に足を向ける人はほとんどいない。

寿町に向かうと人の雑踏がすっと消え、エリアに一歩入ると古びた雑居ビルが静かに並び、老いて疲れ果てた人たちの姿がちらほら見えるだけの区域となる。

ここが日本三大ドヤ街のひとつである。

横浜は神戸と共に日本を代表する港町だ。港町は常に荷物を船に出し入れする「荷役労働者」を大量に必要とする。だから、仕事を求めて日本全国から労働者が集まってきたのだが、彼らが寝泊まりする場所が近くに必要だった。

1950年代は桜木町の南側にドヤが密集していたのだが、1957年に職業安定所が寿町に移転するようになると、日雇い労働の斡旋が必要な労働者がみんな寿町に集まるようになってきた。これがドヤ街としての寿町の始まりだった。



 


2017-11-16

社会底辺の貧困層を統計として捕捉するのが難しい理由とは

日本はホームレスが少ない国であると言われている。国が把握しているホームレスは約5000人から6000人程度しかない。

昔はホームレスすれすれの労働者が大量に集まっていたドヤ街である東京の山谷も、大阪あいりん地区も、同時に寂れてしまっている。

どちらの街も、もはや暴動が起きるほど労働者とホームレスでむせ返っていた時代を想像することすらできない。歩いているのは年金と生活保護費を搾取されている老いた高齢者ばかりなのだ。(山谷。かつてのドヤ街の光景から少子高齢化の未来が見える

もちろん、日雇い労働者が消えたわけでもないし、ホームレスがいなくなったわけではない。要塞のようになっている「あいりん労働公共職業安定所」は、早朝になると大量の労働者が集まってくる。

それが過ぎると、職業安定所の二階では仕事にあぶれた人たちが、それぞれシートを敷いて寝ている姿を見ることができる。

それでも、そこは中高年が多く、無職ホームレスの若者が溢れかえっているわけではない。日雇いで生きる若年層は、こうした環境を嫌って寄りつかない。

統計としてホームレスは減っている。しかし、本当に「路頭に迷っている人」は減ったのか?



 


2017-10-17

山谷。かつてのドヤ街の光景から少子高齢化の未来が見える

日本は少子高齢化を放置してきたので、地方からどんどん寂れてしまっている。人口は急激に減少して、地方の僻地どころか、地方都市そのものまで人口が消えてマンションや民家に空白が増えている。

地方のこの惨状は、実際に自分の目で見て見ると「本当に日本はこのままで大丈夫なのだろうか?」と背筋に冷たい汗が流れるような恐怖に駆られる。

以前、広島の人口減で消えていく村や、廃墟になりつつある民家の写真を紹介したことがあるが、私は「人が消える」ということに居心地の悪い不安を隠すことができなかった。

これは実際に、誰もいなくなった限界村などを歩けば誰もが同じ不安を持つはずだ。もう一度、この写真を見て欲しい。それは「地方の死」に他ならないのである。(滅びゆく地方の光景。やがてそれは日本の致命傷になる

私は東南アジアの多くの地方都市や何もない郊外を、野良犬のようにほっつき歩いてきたが、東南アジアで同じような不安を感じたのはインドネシア・モロ島くらいだ。(不気味なインドネシア・モロ島と、打ち捨てられた村の女性

しかし今、改めて考えると不気味だと思ったモロ島以上に、日本の地方都市は人が消えて薄気味悪くなってきている。



 


2017-09-14

高齢貧困社会。認知症、心中、ホームレス、ゴミ屋敷、孤独死

1990年までは、日本人が日本に生まれるというのは、それだけで無条件に幸せなことだったと思われていた。日本は稀に見る経済大国だったし、自他共に認める先進国だ。

退屈な仕事でも、どこかで真面目にきちんと働けば終身雇用が当たり前で生活は安定した。だから、結婚してマイカーを買ってマイホームを持って子供を作って和気藹々と暮らすという普通の生活は普通に実現できた。

しかし、バブル崩壊以後、就職氷河期が始まり、土地神話が吹き飛んで資産も減少、終身雇用を約束してくれていたはずの企業も経営が苦しくなり、2000年以後はそれを約束しなくなっていった。

人を雇うのであれば、いつでもクビにできる非正規雇用を増やすようになり、雇用も不安定化した。格差が拡大し、貧困が広がり、重苦しい不安が社会を覆い尽くすようになった。

そこに、子供が減って高齢者ばかりが増えるという少子高齢化の問題も深刻になっていく。すでに日本は世界でも類を見ない超絶的な高齢化社会に突入している。

それは、ただの高齢化社会になるのではない。日本は社会保障費の増大で国家財政は極度の負債を抱えているので、高齢層の面倒を見れなくなる。



 


2017-08-02

出稼ぎ風俗嬢(1)東京から神戸まで転々と身体を売り歩く

ブラックアジア in ジャパン
風俗嬢の中には、「出稼ぎ」と言って、地方を転々とする女性がいる。

東京や大阪のような都市圏に住所がある女性が、地方の風俗街に出稼ぎに行くパターンもあれば、特に決まった拠点を持たず、見知らぬ地方を転々とするパターンもある。

根なし草……。自分のことをそう言った女性もいた。

この日、私は横浜のJR石川町駅で降りて線路沿いに北側にゆっくりと歩き、寿町に入る手前で1軒のラブホテルに入った。

寿町はかつては浮浪者と酔っ払いの群れで凄まじいことになっていたのだが、今はずいぶん気の抜けた感じになっており、雰囲気は大阪のあいりん地区とよく似ている。

ラブホテルの中は全体が何か饐えたような臭いがして、部屋に入ると今度は芳香剤の臭いがとても強くて頭がくらくらした。

ここで、随分前から気になっていたある女性が所属している風俗店に改めて電話して部屋番号を男に伝えて指名した彼女に来てもらうように言った。

私は、この根なし草の女性に会いたかった。



 


2017-06-27

生活を落としても生き残る「したたかさ」を身につける方法

現在よりもダウングレードした環境で生き残らなければならない状況に、私たちはいつでも陥る可能性がある。

経済的に困窮すると、生活をダウングレードしなければならない。あるいは国外に出ると、日本よりも格段に経済レベルの落ちた環境を受け入れなければならない。

生活をダウングレードすると何が待っているのか。それは、今よりも清潔度が落ちる環境だ。

なぜそうなのかは逆に考えれば理解できる。不潔な状態というのは誰にとっても快適ではない。だから経済的に豊かになると、まず「清潔さ」を手に入れようとする。

自分自身も薄汚れた服を捨てて清潔な服に買い換える。自分自身をも清潔にしたいので、シャワーや風呂が付いている場所に引っ越す。引っ越し先は、今よりもきれいな場所になる。清潔さが快適だからだ。

清潔さを維持するには金がかかる。しかし、それは金を払う価値があると誰もが知っている。だから、生活のアップグレードは清潔さの追求になるのである。

逆に言えば、ダウングレードは「清潔さ」を失うということだ。ということは、生活をダウングレードするために必須となるのは、今よりも清潔ではない環境を受容できる精神力であると言うこともできる。



 


2017-03-20

スマートドラッグ。うまくやれば天才、下手をすれば廃人

眠気を吹き飛ばし、気分を高揚させ、覚醒を保ち、バリバリと仕事や勉強がこなせる。尋常でない集中力が得られるので、暗記すべきものを次々と覚えていくことが可能。

効き目はまるで覚醒剤だが、もちろん覚醒剤ではない。医師から正規のルートで手に入れる限りは合法だ。そんな魔法のような薬があったら誰でも欲しいと思う。

それは存在する。スマートドラッグである。

スマートドラッグのスマートというのは体型の話をしているのではなくて、頭脳の話をしている。日本語で言えば「頭の良くなるクスリ」である。

スマートドラッグは20年も30年も前から「嘘でも偽りでもなく、本当に頭が良くなるクスリ」として使われてきた。

それが効くのが分かっているので、ある女医は自分の息子に受験勉強用として、スマートドラッグを500錠も不正に渡していたという事件が1998年に発覚したこともあった。

「一日一錠を服用して3ヶ月ほどで止める」という使い方であれば、依存症に陥る前に抜けられるという実践者の証言もあったりする。実際、そのように使って知的能力を上げている人間もいた。



 



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