ブラックアジア - 注目のランダム・トピックス
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2018-02-22

処理できないゴミ。途上国の地獄は先進国も無縁ではない

2018年2月21日、CNNは『ゴミの山崩れ貧困層の住居直撃、17人死亡』として、モザンビークの首都マプトで巨大なゴミの山が崩落して女性や子供たちが被害にあったことを伝えている。

モザンビークはインド洋に面する自然の豊かな国だ。しばしばその海岸線の美しさが強調されるので「アフリカの美しい国」というイメージが強い。

しかし、一方で都市人口は過密し、貧困問題が深刻する中で首都マプトの一角に広大な「ゴミの山」が築き上げられていた。そして、悪臭が漂う中を、最も貧しい人たちがゴミの山を漁って極貧の生活をしていたのだった。

CNNは赤十字の広報担当者の声として、この現状をこのように伝えている。

『もともと安全性の懸念からこの場所からの退去を求められていたが、食べ物などを求めて戻ってきてしまう』『ここで暮らす以外に選択肢がないのだ』

実は、ゴミの山の崩落事件は2017年3月11日にエチオピアの首都アディスアベバでも起きている。この時は100人以上もの人々が亡くなっていた。

都市が過密化し、ゴミは大量に出され、処分できなくなったゴミが一箇所に投擲され、やがてそれが巨大なゴミの山となっていく。途上国ではお馴染みの「地獄の光景」だが、先進国も決して無関係ではない。(鈴木傾城)






2018-02-19

インドという超混沌国家と、それをまとめ上げたガンジー

インド独立の父マハトマ・ガンジーは、1948年1月30日に暗殺されている。2018年の今年で、ちょうど70年になる。

国家独立と言えば、強大な軍隊を率いて多くの血と暴力によって勝ち取るケースが多いのだが、ガンジーのやり方はまるっきり逆だった。非暴力を貫いて独立運動をしたのである。

軍隊を持たないガンジーは、何を武器にしてインドの民衆をまとめあげたのか。そして、何を武器にして宗主国(マスターカントリー)であるイギリスに対抗したのか。

マハトマ・ガンジーは稀に見る人格者だった。他人には強制しなかったが、自らには非所有、禁欲、断食、清貧、純潔で縛り、さらに非暴力をも貫いた。

こうした強烈な人格者としての生き様は人々に感銘を与え、そして多くの賛同者を呼び寄せることになったのが、こうした人々をまとめ上げたのはガンジーの言葉と説得力である。

ガンジーの独立運動は「非暴力・不服従」が徹底されていたのだが、それはガンジー自身がそうしていただけでなく、ガンジー自らが信念を持ってそれを人々に説いて納得させ、大きなうねりにしていた。

ガンジーは、言葉による主張を通して祖国インドを独立に導いたのである。(鈴木傾城)






2018-01-18

先進国と途上国という概念が時代遅れになっていく理由とは

今までは先進国に生まれた人間が豊かさを享受できて、途上国に生まれた人間はずっと貧困のままという「国単位での貧富の差」が問題になっていた。

しかし、資本主義社会が徹底化されるに従って、社会の光景が変わりつつある。先進国に生まれても貧困に堕ちる人間が増え、途上国に生まれても豊かになる人間が増えているのだ。

その理由は、資本主義が今までよりもさらに徹底されて、うまく適応して生きられる人と、そうでない人の差が極度に開くようになっているからだ。

資本主義社会と言うくらいだから、現在社会は資本がないと話にならないような世界が出現している。別に金のために生きる必要はないのだが、何らかの形で資本を生み出す能力がなければ生きていけない。

資本を効率的に増やせる人というのは、事業を興せる人、金融リテラシーを持った人、合理的かつ規律的に生きられる人、並外れた知性と学歴を持った人、才能を金に変えることができる人、親の資産を継承できる人などである。

こうした資本主義に有利な特性を持っていない場合、資本を効率的に増やせないか、減らす一方なので、たとえ先進国に生まれ育ったとしても落ちこぼれて貧困化してしまう。(鈴木傾城)






2018-01-16

映画『ワナジャ』。最底辺の少女の情熱と社会的な壁と踊り

インドの映画業界の中心はムンバイにある。ムンバイはかつて「ボンベイ」と呼ばれていたのだが、このボンベイと頭文字と映画の都ハリウッドを組み合わせて、インド人はインド映画のことを「ボリウッド」と呼ぶ。

ボリウッドが作る映画は大袈裟で騒々しく嘘臭く、それがどんな大ヒット作であっても、私はそれを観ることがない。まったく観たいとも思わない。

そのため、インドを扱った映画で感銘を受けたり、心に残ったりするのは、そのほとんどが外国人の監督が作った映画か、インド人の監督が外国人向けに作った映画だ。

インドを扱った映画で私が愛するものは、たとえば以下のようなものがある。

『サラーム・ボンベイ!』
『The courtesans of bombay』(翻訳なし)
『シティ・オブ・ジョイ』
『モンスーン・ウェディング』
『未来を写した子どもたち』
『スラムドッグ$ミリオネア』

最近、またひとつ好きな映画ができた。『ワナジャ』と呼ばれる南インドを舞台にした映画だ。

この映画はインドの古典舞踊のひとつ「クチプディ舞踊」を学びたいと夢を持った低カーストの少女と、彼女を取り巻く社会の壁をテーマにしている。シリアスで重いが、とても美しい映画だ。実はこの映画はユーチューブで全編を通して見ることができる。(鈴木傾城)






2017-12-29

裏側のセックスの正体と、それを支える2つの分泌物とは

世の中には「昼と夜、陰と陽、表と裏」があるように、セックスもまた誰もが感じる表側のセックスと、踏み入ってはいけない裏側のセックスがある。

表側のセックス。裏側のセックス……。多くの人が味わうのは、表側のセックスだけだ。表側のセックスとは、リラックスして心地良い時に感じるものである。

愛があって、優しさがあって、互いに互いを理解しあってひとつに溶け込むような快楽。それが「表側の快楽」だとしたら、それとはまったく性質が違う「裏側の快楽」もある。

愛も優しさもない。思いやりもない。暴力的で、荒んでいて、肉体がさいなまれて、屈辱的で、場合によっては憎悪が含まれるのに、それでいて激しい快楽を感じる。

そして世の中には莫大な数の異常があるように、異常なセックスもまた莫大に存在する。ボンデージ、首絞め、イラマチオ等の強制的性行為……。

ほとんどの場合は理解不能として表側から忌避され、その快楽を進んで味わおうとする人はいない。だから、その快楽はどこから生まれてきているのか、まるで分からない。

私も長く分からなかったが、期せずして荒廃の中から生まれてくる危険な快楽の正体を知ったことがあった。愛が快楽を生み出すのと同様に、危険や憎悪もまた快楽を生み出していたのだ。どういうことか……。



 


2017-12-20

奴隷は自分が奴隷であるということに気付かないという意味

自分が奴隷化しているのに、それが分からないということはあり得るのだろうか。奴隷が、奴隷と気付かないで奴隷的人生を生きるというのはあり得るだろうか。

もちろん、あり得る。あり得るどころか、「奴隷化されていることに気がつかない」という状況は今の私たちの社会でも普通に観察することができる。

たとえば、極端な例として北朝鮮を見て欲しい。

北朝鮮の国民は他国の情報にアクセスすると極刑に処せられる。隣国のテレビを見たというだけで強制収容所送りとなる。自由に情報にアクセスすることができない。

情報は政府によって完全に規制されており、政府が一方的に流す情報を信じるように強制されている。そして、政府は隣人を監視することすらも奨励している。子供が親を密告することもある。

北朝鮮では、体制に疑問を持つのは危険なことなのだ。だから、北朝鮮の人民は生きていくために体制に服従し、疑問を抱かないように生きる。それが続くとどうなるのか。

体制を賛美するように教育され、賛美する人間だけが生き残ってきたので、進んで隷属して生きるようになる。やがて、自分が奴隷であることを忘れた奴隷になって、奴隷的人生を生きることになる。



 


2017-09-28

HIVが蔓延するインドの最底辺の地獄はまだ終わらない

エイズ予防や患者の支援を中心に活動している国際NGO団体がインドにおけるHIVとエイズに関する統計を出しているのだが、良いニュースと悪いニュースがインドで混在している。

良いニュースはインドのHIV陽性率はここ十数年で着実に減っていることだ。2002年は新しくHIV陽性になっていた人は約20万人を超えていた。

しかし、その後は売春地帯を中心にコンドームの普及やHIV予防の啓蒙が功を奏して2013年にはやっと10万人を割った。しかし、それでも年間10万人近くがHIV陽性になるのだから、インドは凄まじく汚染されているのが分かるはずだ。

インドは世界で3番目に深刻なHIV・エイズ汚染地帯であり、国際NGO団体の「推定」では人口の0.26%がHIV陽性であるとしている。

0.26%は少ないように思えるかもしれない。しかし、インドの人口は約12億人を突破しているわけで、この13億人の0.26%は、338万人となる。凄まじい数だ。

ちなみに、インドは何もかもが大雑把で正確な人口も分からなければ、このNGO団体が出している比率も正しいかどうかも分からない。「推定」なのである。もし推定確率が0.1%でも違ってくると130万人も増える。

もっと悪いことがある。これらのHIV陽性患者の多くは売春地帯にいて、相変わらずインドの売春地帯のリスクが高すぎることだ。



 


2017-05-11

鳥葬。遺体を鳥に食べさせて、死んだ人は鳥と共に天に昇る

閲覧注意
アメリカの作家エドガー・アラン・ポーの小説に『早すぎた埋葬』というものがある。

「全身硬直症」という持病を持った人が、ある時目が覚めると真っ暗で狭い場所に入れられていて自分が埋葬されたと恐怖する……という内容の小説だ。

この人は生前に、このまま昏睡した状態が長く続くと生きたまま土葬されると思い、「自分がそのような症状になっても絶対に早まって土葬しないでくれ」とまわりに頼んでいた。ところが、恐怖が現実になってしまった。

その『早すぎた埋葬』の恐怖を延々と描いたこの小説は1844年に書かれたものだが、今でも長らく読み継がれている。

当時の時代は土葬が当たり前で、ごく普通に誤診があって仮死状態の人が棺桶に入れられて埋められ、後で何らかの事情で掘り返すと、棺桶の内側で暴れて死んでいった遺体が多く見つかったのが報告されている。

今の先進国では医学が発達して「早すぎた埋葬」は遠い昔のフィクションとなったが、この当時は身近で切実で恐怖のシチュエーションだったのだ。

子供の頃、私はこの小説を読んで「自分が死んだら土葬だけはして欲しくない」と心から望んだものだった。



 



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