バングラデシュはすでに安全な国ではなくなった。
アルカイダ系やISIS(イスラム国)系の過激派がバングラデシュ国内に浸透するようになっていき、外国人を狙った銃撃テロ事件も起きた。
日本人も犠牲になったばかりだ。「日本人だから」狙われたという側面もある。(日本人を巻き込んだバングラデシュのイスラム過激派テロ)
かつて私はこのバングラデシュに惹かれて、ずいぶんとこの国を巡った。インフラは最悪だったが、道路だけは非常に快適だった。「道路は日本の援助でできた」と現地の男は私に教えてくれた。ただし、郊外に出ると悪路も多い。
その道路を首都ダッカから北上して2時間ほど経ったところに「タンガイル」という街がある。ここには大規模な売春地帯があった。
私はここでアイシャという真っ赤なドレスを来た女性に出会っている。(タンガイルのアイシャ(2)。隙間だらけのアイシャの部屋)
彼女のいたこのタンガイルは2014年に閉鎖された。ところが、である。バングラデシュには珍しい奇跡が起きた。この売春地帯が最近、復活したのである。